【ホリエモンの時間革命】「新幹線で腹を立てた理由」が理解できない
2020年5月5日『東洋経済オンライン』に下の記事が掲載されていました。
堀江貴文「僕にとって絶対的に"悪い人"の基準」 | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
ホリエモンこと、堀江貴文氏の時間に関する著書を抜粋・再構成した内容らしいです。
記事のもの凄く簡単に紹介すると・・・
◇ホリエモンにとって、いい人は「時間を奪わない、時間を増やしてくれる人」
◇逆に悪い人は「時間を奪う人」
ホリエモンらしい基準ですね。
今回はその記事を読んでみての感想です。
■自分にとって「いい人」「悪い人」の基準を持つ意味があるのか?
「”いい人”ってどういう人ですか?」
こう聞かれたとき、たいていの人は「やさしい人」「信頼できる人」「一緒にいて落ち着く人」などと答える。
しかし、これらはどれも曖昧で、その時々によって意味が違ってくる。その結果、「いい人」だと思っていた人が、そうでなかったことが判明したりすると、大きなショックを受けたり、悩んだりということになる。
問題はあなたの価値の軸がはっきりしていないことだ。
記事の冒頭はこの文章から始まります。
だから、自分の時間を増やす(削らない)か減らす(削る)かを基準にすればいい。
そういうことなのだそうです。
はっきり言って、くだらないです。
・基準を作ることに意味はない
そんな基準を作っても同じです。
「この人は時間を増やしてくれると思っていたけど、そうではなかった」
「この人は無駄なおしゃべりが多いと思っていたけど、実はおしゃべりから情報収集して、結果的にいい仕事をしていた」
と、人の評価が変わることはあるはずです。
・人を「いい人」と「悪い人」と分けるのは短絡的
今時、一面だけを見てその人の全てを判断してはいけないってことは、小学校中学校でも習うことじゃないでしょうか?
私はたくさんの子育てしている保護者から相談を受け、理不尽な要求をしてくる人も少なくないのですが、
「こいつはクレームを言ってくる=私の時間を削る。悪いやつだ」
なんてことを考えていたら、仕事になりません。
っていうか、普通の人はこんな基準を持ってたら、
社会生活なんて遅れません。
こんな基準で生きていけるのはホリエモンと某米国大統領くらいです。
■「新幹線で腹を立てた理由」が理解できない
以前、新幹線で激怒したことがある。スマホを見ていると、前に座っていた人がこちらを振り返って何かを言っている。
わざわざイヤホンを取って「何ですか?」と聞き直すと、彼は「すみません、座席を倒してもいいでしょうか?」と聞いていたのだ。
座席なんて倒したいなら倒せばいい。ぼくの時間を奪ってまで、そんなことを確認してこないでくれ!
「そんなことで怒らなくても……」とお思いだろうか?ぼくにとってはどこまでもあたりまえなのだが、世の中の価値観のなかでいちばん摩擦が起きるのもここだ。なかなか理解してもらえない。
しかし、時間がいちばん大切だという前提に立てば、何度考えてもこの結論にしかならない。くだらない人間関係や礼儀に執着している人は、やはり時間の大切さを本質的には理解できていないのではないだろうか。
そんなことで怒らなくても(笑)
・「何のために」時間を大切にするのか?
人のためになること(=仕事)をするからお金をもらえるのは言うまでもありません。
「いい仕事をするため=人のため」に時間を大切にするんじゃないでしょうか?
時間はあくまで手段であって、目的ではありません。
新幹線で話しかけてきた人のためにやっているわけではないという見方もあるかもしれませんが、自分のやっている仕事が、間接的にどんな人のためになっているかなんてわかりません。
そもそも笑顔で「どうぞ」と言えば終わりなのに・・・。
激怒していったいどれだけの貴重な時間をお互いロスしたのでしょうか。
たかだか自分の時間を数秒削られただけで激怒する器の小さい人の言葉を
「なるほど!」と思う人がいると思うと、ゾッとします。
■まとめ
今回の記事は、あくまで著書の一部抜粋なので、全部読んだら違う感想になるかもしれません。
でも、僕は原典を読もうとは思いません。
世の中のみんながこんな考え方をしたら、すっごい窮屈な社会になるでしょうね。
以下の書籍のほうが10倍ためになると思いますので、興味のある方は読んでみて下さいね。
○社会人1年目などの方にオススメです。
○全てを真似するのは難しいですが、自分の働き方を見直したいと思う人には参考になると思います。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます(^^)v